PK戦での辛勝だったが、「負ける気がしなかった」という久保の言葉には共感する。準決勝で心配なのは、ゴールを決められなかったことではなく……[東京五輪】

ワンチャンスを狙うニュージーランドを抑える

U-24日本代表 0 (4PK2)0 U-24ニュージーランド代表
2011年7月31日 / 茨城県立カシマスタジアム

“勝ち点1 “はもちろんのこと、”PK戦で負ける “ということも感じられなかった。

試合後の久保のコメントは、ほくそ笑んでいるようには聞こえなかった。

ゴールを決められなかったのは事実だし、延長戦を含めた120分でニュージーランドを完封できなかったのも事実だが、PK戦となると、たいていは主導権を握って攻めているチームのほうが気分が悪くなるものだ。しかし、U-24日本代表がPK戦で負けることは想像できませんでした。

22人の選手全員がそれぞれの役割を果たし、チームは大会中にどんどん強くなっているように見えました。

もともとバックアップだった林大地は、上田綺世前田大然がコンディションを崩している間にレギュラーに上り詰め、板倉滉は最初の2試合を怪我で欠場した冨安健洋の穴埋めをした。フランス戦では、上田と旗手怜央が初出場でインパクトを与え、ニュージーランド戦では、出場停止の酒井宏樹の代わりに橋岡大樹が大活躍した。チームと一人ひとりが自信を持ってプレーしていることが伝わってくる。

ニュージーランド戦では、その自信が誇りに変わったと言っても過言ではありません。オセアニアの王者は、グループステージで韓国を破っている侮れないチームである。

守備的であることは予想されていたが、5バック+3ミッドフィルダーの強固なブロックを崩すのは容易ではなかった。このような相手を崩せないという問題は、グループステージの南アフリカ戦(1-0)と同様に残っていたが、これ以上、くよくよしても仕方がない。しかし、これ以上、この問題に拘っていても仕方がない。なぜなら、これからの2試合で、日本がこれほどまでに守備を固めることはできないからだ。

むしろ、ワンチャンスでの勝利を狙っていたニュージーランドをゼロに抑えた日本は評価されるべきだろう。吉田麻也と冨安のCBコンビは、相手のメインウェポンであるクリス・ウッドをよく抑えていた。

最大の誤算は、冨安が今大会2枚目のイエローカードを受け、準決勝のスペイン戦を欠場することになったことだ。冨安は元来、カードを多用する選手ではないが、わずか2試合目で2枚目のイエローカード、しかも意図的ではないイエローカードだった。

2試合で210分間無失点を続けている吉田と冨安のCBコンビは、間違いなく今大会で最も強い。強豪スペインとの対戦でそのペアを組めないのは痛いが、板倉がその穴を埋めてくれるだろう。その意味では、ゴールに向かっている最中の遠藤航と田中碧がカードを受けなかったのは幸運だった。板倉はこの2人のバックアッパーでもあるからだ。

来日直後でコンディションが良かったスペインは、7月17日に行われた1-1のテストマッチでは、まったく別のチームになっていただろう。しかし、日本も4試合を通じて格上のチームに成長した。